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 2003年01月08日
 
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2003年01月08日
職場の健康メモ 「人体のブラックボックス」

執筆:西部地域産業保健センター産業医 堀江  裕 先生
さかいみなと会議所ニュース2003年1月号掲載

写真    

 日本でガンで亡くなる人の数は、おおよそ、年間30万人だそうです。上位は、肺ガン5万人、胃ガン5万人、肝臓ガン4万人。この三大疾病で14万人と、ガン死亡者の50%近くを占めています。

 4番目で目下、急増中なのが大腸ガンで、37,000人です。大腸のガンの増加は、日本の戦後の食生活と関係するといわれています。野菜や穀物中心の食生活から戦後、それらを牛や豚に食わせて、人間がその肉を食べるという食生活への変化が起こって4、50年が過ぎました。

 そのため、大腸ガンが増加して今後、肺ガンと並んで、トップの座を争うのではないかとまでいわれています。

 さて、大腸ガンの診断と治療ですが、検便検査を2日間施行して、潜血反応が陽性なら大腸の精密検査です。最近は、バリウムを入れる検査は省いて、直接、大腸内視鏡検査を行う施設が増えています。

 2日間、下剤を飲んで検査当日、一升瓶の下剤を飲み、腸をきれいにして、検査に備えます。その検査が痛くて辛いという風説がまかり通っていますが、現在では、カメラが良くなったり、術者が上手になったりで、胃カメラより楽だという人もいます。しかし、恥ずかしい、怖いという感じは、未だ拭い去れていません。

 私も50歳で大腸ポリープを4個見つけてもらい、カメラで手術もせずに切除できました。我がことながら、赤飯を炊いて祝うほどの慶事であると、感謝感謝で、こうして、大腸の検査の勧めにこれ努めています。

 それというのも、大腸検査は、オプショナルツアーならぬ、オプショナル検査で、一般検診では検便のみ、それ以上は、別の日時を設定しなければならないからです。

 また、検便が陰性でも直腸(大腸の出口)などでは、見逃す機会が多いとされています。さらに、大腸のポリープは90%が大きくなったら、大腸ガンに変化するという特徴があるのです。胃ガンでは、ポリープは、ほとんど(90%)胃ガンになりません。

 家族に大腸ガンや胃ガンのある人は、検便で異常がなくても、50歳になれば、大腸カメラを受けておくことを体験を通して実感として訴えたいと思います。



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