2003年9月の概況 1.海況の特徴 日本海の表面水温は、中旬以降に全域で緩やかに降温し、前年差では上旬は能登半島以北でやや低めで、日本海西部では並み〜やや高めであったが、中旬には本邦よりでやや低めのほか、大陸よりでやや高めとなり下旬には全域でやや低めとなった。平年差では上旬は能登半島以北でやや低めで、日本海西部では並み〜やや高めであったが、中旬以降は本邦よりでやや低めのほか大陸よりでやや高めであった。 2.漁況の特徴 日本海スルメイカ釣漁は、小型船では青森〜道北が水揚げの中心で、中型船(冷凍船)は北海道西沖での操業で、やや低調に経過。山陰のまき網漁(境港・浜田の合計)は、1万1千163(前月 4千320トン)で、前月同様にマアジが主体で8,781トン(76%)、サバ類が大幅に増加して2,124トン(18%)で、ほかにブリ類309トン、ウルメイワシ89トン、メジマグロ82トン、カツオ78トン、タイ類49トン、ソーダガツオ類42トン、サワラ類24トン、ヒラマサ23トン、カタクチイワシ14トン等の漁獲であった。 3.産地市場 (イ)マアジ 山陰のまき網漁は、先月に引き続きマアジ主体の漁であったが、水揚げが大幅に増えた。境港では6千トン弱と1年ぶりに、浜田では3千トン弱と2年ぶりにまとまった。 (ロ)サバ 山陰は、マアジ主体の水揚げであったが、豆サバの水揚げが大幅に増えた。 (ハ)マイワシ 山陰は、今月も混じり程度の低調な水揚げ。 (ニ)スルメイカ 日本海のスルメイカ釣漁の主漁場は、中型船(冷凍船)は北海道西沖と大和堆北に漁場が形成された。今年の日本海の表面水温は、能登半島以北の日本海北部(特に大陸よりの沖合)がやや緩やかく、能登半島以西の日本海中部・西部海域でやや低い(特に日本沿岸より)。このため、大和堆周辺には漁場ができにくく、北海道西沖(42°〜43°N)付近に形成されることが多かった。また、日本海における冷凍スルメの水揚げの中心である能登半島・小木は昨年の半分の水揚げしかなかった。小型船の漁場は山陰以西ではヤリイカ漁で、生鮮スルメの主漁場は青森〜道北であった。今月に入り、稚内の水揚げがようやく上向いた。 (社)漁業情報サービスセンター |